ご存知のように、TOEICにはリスニングとリーディングの2つの問題形式があります。
この中でリーディングはさらに2つのパターンがあります。
英文の中がカッコでくり抜いてあって、そこに入れる語句を選択肢から選ばせる問題と、
ただ単純に英文を読んで、問いに答える問題の2つです。
どちらが得意か不得意かは、かなり人によって違いがあります。
ただ、共通しているのは、リーディングパートの前半部分、つまり、カッコで
くり抜いてあるところに入れる語句を選択肢から選ぶ問題(空所補充問題)が
苦手な人は英文の構造をつかむのが苦手な傾向があります。
もちろん、600点未満の人はまだまだこういった「構造を見抜く能力が弱い」
人が多いです。
ですが、600点を超える人でも、後半でサクサク解いてしまう割には前半で
苦労する人は、どちらかといえば感覚にまかせた読み方をする人が多いようです。
ただ、感覚にまかせて読むと言っても、日常業務で英語に触れる機会がたくさん
あったり、普段から英語に興味を持っていて、英文を読んだりすることが多い
人が多く、いわゆる「英語勘」が鍛えられています。
なので、リーディングの後半パート、つまりただ読んで、問いに答えるパートで
スコアを稼いでしまいます。 これは経験から読み取れる部分が大きいからです。
でも、やはりこの前半パートの空所補充問題でも正解を出せるようにしないと
高得点域に突っ込むことはできません。
実は、ここは市販のTOEICの問題集では対策を立てにくい部分です。
試しに、本屋さんでTOEICのテキストブックを手に取られて、中を少しパラパラと
見てください。
ほとんどの市販のTOEIC問題集は、TOEICの傾向にあった問題を載せて、
裏に、もしくは数ページ先に解答を載せ、そして解答のポイントとなった部分を
説明しているだけです。
でも、この空所補充問題で必要な技術は、「どこからどこまでが主語なのか、
そしてその主語を説明している部分はどこからどこまでなのか、述語はどこに
あるのか。 英文の後ろにある〜ing(アイエヌジー)は一体何の役割を
しているのか」というようなことを見抜く技術です。
要するに英文の構造をしっかりと見抜く技術なんです。
以前はカンタンに答を出すことができる問題が、割とたくさん出題されて
いました。
パッと見ただけで「あ、これはあのパターンだ♪」とわかる問題がたくさん
あったんですね。
それがここ数年で変わりました。
問題のパターンは以下の2つが主流になったのです。
1.空所に入る適切な単語や表現を文脈から選ばせるパターン
2.文の構造を分析して、適切な語句を入れるパターン
1.のパターンは純粋に知識の問題です。 これはTOEICの参考書によく載っている
「これが頻出!!」というようなリストを見て何とかなるレベルではありません。
普段から単語帳などで地道に単語や表現を覚えていったり、たくさん英文を読んで、
その経験から自然なものを選んだりする、これまでの積み重ねが左右する問題
なのです。
付け焼刃的なテクニックで何とかなるものではありません。
2.は先ほどからずっとお話していますように、英文の構造を見抜く能力が
求められます。
これを身につけるには文法力をしっかりさせた上で、英文を読んでいく練習が
必要です。
文法項目を全て押さえる必要はありません。 ですが、英文の構造に関わる
文法項目は全て押さえておく必要があります。
そしてさらに単語を覚えるときに動詞を覚えると思いますが、その動詞もどのような
使い方をするのか、ある程度大切なものは覚えておかないといけません。
具体的には、動詞の後ろがどのような形になるのか、どのような前置詞を使って、何が
後ろに来るのか覚えておくのです。
これは気の遠い話に思えますが、実際はきっちり読むクセをつけて、あとは一日1文
読んでいけばいいのです。
一日1文、みっちり読む。 勉強する。 文の構造をチェックして、単語の意味も
チェック。 そしてその英文を音読してその構造を体に染み付ける。
音読で体で感じた文法、構造、単語はそのうち考えなくても反応できる知識に
なります。
これがTOEICでは大きな武器となるのです。
ほとんどがこの2つのパターンのどれかに最近なってきています。
以前のようにパターンで解ける問題は全体の2〜3割にも満たなくなって
きました。
なので、ほとんどのTOEICのテキストはこの辺が対応できていません。
一応最もらしいテクニックを載せてありますが、問題形式がパターンで
解けないようなものに変わってきているのです。
それこそ、1冊のテキストで何とかなるレベルではありません。
以前は「間違い探し」の問題がありました。 この問題はまだ割りとパターンが
つかみやすかったのですが、それもなくなってしまいました。
だんだん実力勝負のテストになってきています。
でも、要はきっちり読めるようにして、毎日1文ずつ音読演習をしていけば、
半年もすれば600点を突破することができます。
当たり前の勉強を正しいやり方で実践すればいいだけなのです。
ここで問題になるのが「どのようにきっちり読むテクニックを身につけるか」です。
先ほどお話しましたように、市販のほとんどのTOEICのテキストブックが
解答を載せ、そして解答のポイントを少し解説するだけで終わっています。
そして、問題の傾向を少し説明して、それに対抗するテクニックを解説している
くらいです。
その傾向も見ればわかるものであり、テクニックも最近使いにくくなってきています。
英文のしっかりした、実践的な読み方を教えてくれる教材がTOEICに関しては
皆無の状況なのです。
これは、そのようなことを説明する教材が売れない・・・、ということです。
きちんとした読み方を勉強しようと思えばどうしても、文法的なことを考えなくては
いけません。
でも、そのようなことを説明する教材は、昔の高校のときの勉強を思い出させてしまい、
なかなか売れない・・・。
出版社や本屋さんも商売です。 売れなくてはどうしようもない・・・。
なので、「ここを読めば解答のキーが見つかる」、「こういうパターンの問題は
このような選択肢をチェックする」というようなテクニックに終始したテキストを
出すことになる・・・。
でも、人間の書く英文がそのようなパターンで割り切れるわけもありません。
やはり、相変わらず読めない・・・。
でも、きっちり文法的なところから説明するテキストは読む気がしない。
出版社も売れないから出さない・・・。
悪循環なのです。
こういうところの認識が変わっていかないと、なかなかハイスコアの人と
ロースコアの人の二極化はなくならないと思います。
結局、現在市販のテキストで勉強して成果を出せる人は、学生時代から
ある程度英語に関わってきて、それなりに継続的に勉強してきた人に
なってしまうのです。
きっちりした読み方を身につけようと思えば、大学受験の参考書を
使ってください。
抵抗があるかもしれませんが、理屈がわからないままむやみにTOEICの
テキストを何冊もこなしても時間とお金と労力のムダです。
読み方をしっかりさせた上でガンガン読めば、比例して実力も上がって
いきます。
半年も勉強すれば手ごたえがつかめます。
ただ・・・、そのような受験参考書はどうしても大学受験の過去問題が
素材になります。
大学受験の問題は論文が多いため、どうしてもTOEICによく出る
英文に比べて硬く、むずかしいものが多くなります。
そこがむずかしいところです。
当POWER OF ENGLISHではそこを解消するために
読解と音読講座を提供しています。
実際開始して初めての月で早速100点アップを達成した人が出ました。
もしご興味があればそちらを試していただければ幸いです。
素材は大手新聞社の本物の時事英文を使用。 ビジネスネタを積極的に
使っています。
TOEICに最適ですし、時事ネタなので英検にも有利です。

