46.「会話のときにすぐに辞書に頼ってしまう」

女性:大阪府:会社員

はじめまして。 突然のメールをお許しください。

私は大阪のある会社で働いております会社員です。

(中略)

その(学生のときの)ホームステイで、辞書を使ってコミュニケーションをしていた影響か、今の英会話のクラスでもつい、辞書に手が伸びてしまいます。

いつも先生に「辞書を使わないように。」と言われてしまうんですが、でも自分の言いたいことをどうやって英語で言うのかわからなければ話せませんよね?

どうすればいいんでしょうか?




Answer 


こんにちは、○○さん。

確かに辞書に頼りたくなる気持ちはわかります。

特に英会話において初心者のうちは、自分の言うことが一つ一つ正確でないと気がすまない人もいます。

一番の対策としてはやはり、辞書を使わないようにするためにできるだけ自分の知っている表現で説明しようとする…、それしかないと思います。

たとえば、「落胆した」「がっかりだった」「落ち込んだ…。」いろいろな表現がありますが、これをいちいち辞書をひこうとしてしまうんですね。

たとえ、100%正確な意味を表していなくても"I was really sad."と言ってしまえばコミュニケーション上、何の問題もないところです。

そこをやっぱりご自身が言いたいことにはこだわりがありますからいちいち辞書をひいてしまう。

特に最初のうちは細かいニュアンスを伝えようとするより、とにかく、大まかな事実を伝えることに集中したほうがいいと思います。

できるだけご自身の知っている表現でシンプルに。



モノの名前も困り者ですよね。 たとえば「じょうろ」。花に水をやる道具です。

こんなの"a watering can"とすぐに出てくる人のほうが少ないですよ。

じゃあ、具体的にどんなものか説明してやるのです。

"something like a shower to give flowers water"

「シャワーみたいな、花に水をやるためのもの」

そりゃあ water だけで水をやる動詞になりますよ。 でも、そんなの知らなくてもgive flowers waterで通じちゃいますよ。

具体的にモノの名前がわからないなら、具体的に説明してやる事です。



ただ、こう説明するにしてもやっぱり to 不定詞の形容詞的用法、S+V+O+Oなどの知識はあったほうがいいですよね。

シンプルな表現で説明するわけですから、このような基礎的な知識がついていないと目立ちます。

それを皆さん、逆をしちゃうんですね。 基礎的な知識をつけないで難しく言おうとする。



特に英会話を勉強している人で、文法の勉強を始めた人は勉強を始めた影響からか難しいことを言おうとする傾向があります。

「何か言おうかな…。」と頭の中で考えている時点でもう、難しいことを考えているんです。

こういう人ほどできるだけシンプルに、簡単に言おうとする習慣を身につける必要があります。

将来的にはいやでも難しいことを言わないといけないときもあるでしょう。

でも、基本的な表現、文法項目が身についていると、大部分は簡単にすらすらっと言えますから、自分が「どう言おうかな?」と考えなければいけないところで考える余裕ができるわけです。



まずはできるだけシンプルな表現を何回も使って定着させる。

そうすればそのシンプルな表現を頭の中でパズルのように組み換えができるようになります。

それが日本語で考えない状態です。

もしくは日本語で考えているのかもしれませんが、すぐ英語で「ポンッ」と出てくるようになります。

じっさい、ネイティブ・スピーカーの話していることを聞いていると、そんなに複雑なことを話していません。

その点、僕の主観的な判断ですが、表現の数と言うより物事を人に伝える、その伝え方のバリエーションが日本語のほうが英語よりも多いのかなと言う気がします。

あくまで主観ですが…。

というのもその微妙な言い回しを英語で表現しようとする人が多いのです。

それより事実をありのまま説明するようにしたほうがよっぽど楽ですし、英語の性質に合っています。

できるだけ簡単に…。 それがコツです。



すぐに辞書をひくことに対するもうひとつの対策としては何かを説明するとき、表現はシンプルに、でも説明はくどいほど丁寧に説明してあげると言うことです。

日本人はその言語の性質からか、どうも説明が物足りない、というより伝えきっていない説明になりがちです。

考えてみれば「相手がわかっているな」と思ったら主語も抜いちゃいますし、聞き手が察することを重んずる文化ですから話し手が手を抜くとは言わないまでも、説明が足りなくなるのは当然かもしれません。

慣れていない日本人が英作文すると、いろいろと回りくどいわりには、肝心の物事を伝えきっていなかったりします。

これは実際に指摘されないと実感できないことですが、そういう傾向にあると言うことは覚えておいて損はないと思います。

とにかく事実のみを、重要なところをもらさないように伝える。

シンプルにです。



話をまとめますと

1.自分の知っている範囲内の表現で

2.シンプルに

3.大事なところ、事実のみを丁寧に伝える

ということです。



日本の小説などに出てくる描写的な表現、抽象的な表現、心理的な深い表現などは最初のうちは踏み込まないほうが無難です。

シンプルでいいから自分が伝えたいことを確実に伝えることができるか。

いろいろ自分で思い入れがあっても結局こう言えば一緒と言うところがあれば簡単なほうを選ぶ。

それ定着していくと自分の好きな言い方、話し方が身についてきます。

そしていちいち日本語で考えなくなります。

そうしているうちに熟練してきます。

その上で初めてそういった深い、複雑な表現を入れていくのです。






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