リスニングの勉強には1つ重要なポイントがあります。
それは「素材の選び方」です。
リーディングでも、ご自身のニーズ、レベルに合わせた素材選ばなければいけません。
しかし、リスニングはリーディングに比べ、後戻りが効ききません。わからないからといって、もう一度読み直すということはできないのです。
スピードも速いため、リーディングよりも注意が必要です。

これがリーディングであれば、問題になるのは2.だけです。
ただ、これも辞書でひく余裕があります。
音が聞こえないということは問題になりませんし、スピードは自分で調節できます。
しかし、リスニングでは、まずある程度音に慣れていないとダメです。
さらに前から後ろに止まらずに、後戻りもせずに、スピーディーに聞こえないとダメです。
そうでなければ、聞こえる単語の端々を取るだけになってしまいます。
止まらない、後戻りしない、スピードが速い、音声のリーディングがリスニングなのです。
こう考えると「私、リーディングなんかで細かく読んでいくより、リスニングのほうが得意〜。」は大して根拠がないように思えます。
基本的にある程度の英文をきっちり読めない人が、きっちり聞こえるわけないのです。
単語の端々をとらえるのがたまたま的を得ていて、その場の雰囲気を読むのがうまいとか、別の次元の話です。
リスニングの確実な勉強法は?
リスニングは 1.音 2.知識 3.スピード の3つから総合的に攻めていきましょう。(^^)
でも、逆に言えば、きちんと勉強すれば誰でも確実に身につきます。
そしてそれは他の人ができないようなことなのです。
では、どんな素材がいいのでしょうか?
まず「映画」、これはリスニングの最高峰です。
いろいろな話し方の人が出演します。 臨場感を出そうと思えば、アナウンサーみたいな話し方をする人ばかり連れてくるわけにはいきません。
これは 1.音声の面でかなり難しくなります。
そして2.の知識。 いろいろなことを題材にしていますから、日常的なものから、刑事ネタ、医療ネタ、軍事ネタ、扱われる内容はすごく多くなります。 ということはこれらのネタの中で扱われる単語の意味を知っていなければ聞こえません。
もちろん、ある程度推測も効きますが、これも程度問題です。
推測というのは少なくとも80%はわかっている状態で、残り20%を推測するという状態です。
知らないものばかりでは推測しようもありません。
ただ、X−ファイルとか、スター・トレックとか自分のお気に入りのシリーズを見るというのであれば、興味が知識の埋め合わせをしてくれることもあります。
「興味」を武器にするのであれば、ある程度知識はカバーできるでしょう。
そして最後に一番重要なのが、3.のスピードです。
ニュースなどならある程度わかるという人でも映画は苦労します。
まともではない英文を話すこともあるからです。 しかもすごいスピードで・・・。例えば、私たちの日常的な日本語での会話でも、NHKのアナウンサーのようにいつも模範的な話し方をするわけではないですよね?
それは英語でも同じです。
普通の英文を読むのが精一杯の人であれば、間違いなく映画はキツイでしょう。
スクリプト(脚本)を手に入れてじっくり行くか、画面から伝わってくる視覚的な情報などをキーにして、推測するしかないのです。
テレビドラマはある程度話し方が演劇に近くなりますから、映画ほどきつくないものもあります。
でもやはり知識の面できついと感じることもあるでしょう。
リスニングの勉強を始めたばかりの時の理想的な素材は?
できるだけ模範的な英語が使われているものです。
そして話題が限定されていればよりベターでしょう。
最初は初心者用の英会話の教材を使うか、TOEICなどのリスニングの教材を使うべきです。
両方とも教材ですから、音声面でも知識の面でもでも模範的なものです。 特にTOEICは社会人であれば触れることが多い題材を選んでいます。
オフィスの中、公共交通機関、ラジオ放送、広告などですね。
範囲を限定してくれている上、すぐに役立つものです。
よく、「ドラマのワンフレーズ」などにこだわる人がいますが、一体一生のうちで何回、そのような表現を使う場面に出くわすのでしょうか?
確かにそのような表現を知らなければ聞こえない部分も出てきますが、まずは基本的なものが身についていなければどうしようもありません。
順序が逆なのです。
ある程度基本を踏まえ、ある程度聞こえるようになってからそのような細かいものに目をむけ、さらに磨いていく。
それを基本的なところをみっちり勉強もせずに、そのようなワンフレーズに目が(耳が)行ってしまう。
文全体の流れを取れていないから、相変わらず何を言っているのかわからない。
英会話の初心者用の教材、TOEICなどのリスニング教材は基本的に「教える」ことにターゲットを絞っています。
日本人にわかりやすく作られているのです。
そう言うものでできるだけ早く基本を固めてしまう。 そして応用にはいる。
日本人向けが悪いわけではありません。 むしろ、その分学習スピードが早くなり、それだけより自然な表現を勉強することができる日も早くやってくるのです。
大丈夫。 このようなものがきちんと聞こえるようになってから、映画に進んでも遅くはありません。
むしろ、数倍楽しめますよ!!
ここではリスニングの勉強の仕方についてアドバイスしています。
このページは「3.最初はターゲットを絞ろう」です。

