
これにあこがれている人は本当に多いですね。
映画の英語ってどれくらいのレベルなんでしょうか?
映画を字幕なしで見ることができるのであれば、英語を使って仕事ができると思います。
市販の教材を3ヶ月試して、耳の波長が変わって聞こえるようになったというレベルではありません。
私は、英語の勉強をある程度こなしてきて(このある程度というのは英検2級程度です)、そろそろリスニングの勉強を本格的にこなしたいという人にはまず、次の勉強法をおすすめしています。
1.TOEIC、英検、英会話のCD付の教材を使い、音読&音声のマネ練習(シャドウイング)中心の勉強をする。
2.新聞の記事を一日一つずつ勉強。 音読する。 そしてしばらくしてから英語のニュース番組を並行して見ていく。
この二つをおすすめする理由は次の通りです。。
1.発音が模範的であり、あまり不規則な音変化、アクセント、話し方がない。
TOEICや英検、英会話などの教材は英語を話さない外国人(日本人含む)のために作られています。
また、ニュースは模範的な発音をするアナウンサーが話しています。
模範的な発音、アクセント、話し方であれば、例外というものがそれほど多くないのでストレスが少ない状態で勉強できます。
特にリスニングの勉強を始めた時点では、できるだけストレスの少ない状態で英語の発音やアクセントに慣れていけば結果としてそれが早道になります。
2.使われる知識(単語、表現など)が限られている。
TOEICや英検、英会話の教材では学習者のレベルが限定されています。
英検では「〜級」に従って学習者のレベルが決められていますから、それにあわせた知識がリスニングで使われています。
英会話の教材でも、初級、中級、上級というレベル分けがたいていの場合存在します。TOEICはそこまで厳格にレベルが分けられているわけではありませんが、ターゲットがあまり難しくない基本レベルのビジネス英語に限定されています。
社会人ならば日常的に触れる英語なのです。
どちらにしろ、使われる知識に一定の幅があるんですね。
「このレベルの知識を身につけたら、次はその上のレベルの知識へ・・・。」という系統だった学習ができます。
これはストレスが少ないですし、必要なものから順番に身につけていくことになりますから、早道になります。
時事英語は英語の教材ほど知識の範囲が限定されているわけではありません。
ですが、意外と時事英語というのは使われる単語や表現は一定しています。
そして一年も勉強すれば電車の中でも普通に英字新聞が読めるようになります。(100%はクリアーにならないとしても。)
そして、その勉強に音読を取り入れていけばニュースでも同じように効果が出てくるのです。
ところが、映画はそうはいきません。 映画は上に挙げた二つの点において全然違うのです。
1.いろいろな人がいろいろな発音、アクセント、話し方で話す。
まず音的な面でこれはキツイです。
特に英語の音変化、アクセントの規則性などに慣れていない初心者とって・・・。あまりに発音やアクセント、話し方のバリエーションが多いと翻弄(ほんろう)されてしまいます。
最初はまず、模範的な英語で徐々に発音やアクセントに慣れていくべきところを、いきなりそのようなバリエーション豊かな英語を聞いてもほとんど効果は上がりません。
勉強して理解するのに精一杯で、音に慣れる余裕がないのです。
そして、リスニングを始めたばかりの学習者は、頭の中に英語の言語感覚ができあがっていません。
これはフィーリングなどというあいまいなものではありません。
英文を音読することを通して、身につけていく英語の感覚です。
日本語のように英文を読むことができる感覚です。
これができていないと音にばかり頼る、英文の流れを取ることができない、足元だけしか見えないリスニングになります。
映画のリスニングでは、この言語感覚ができていないと、音に振り回されてしまいます。さらに英文の流れも取ることができていないので、本当に雑音ぐらいにしか聞こえないのです。
映画の中ではいろいろな人がいろいろな話し方をしますから、英語の言語感覚がある人がそれを駆使してついて行くという感じです。
この言語感覚は本当に重要です。 これがなければついていくことはできないでしょう。
でも、英検2級程度の知識をつけている学習者に、一日一文、音読を半年続けてもらうとかなり聞こえやすくなります。
それは音読を通して身につけた感覚で、体で英文を認識できるようになるからです。音を頼った場当たり的なリスニングではありません。
日本語のように言語として認識できるようになるのです。
2.知識が多様すぎる
皆さんもご存知のように、映画のテーマというのは多岐にわたります。
日本語でもあまりに専門的な知識がドラマや映画の中で出てきたらわからないことがあります。
それでも違和感がないのは、日本語ならば他は何を言っているのかは100%わかる状態だからです。
わかっている部分から無意識に推測ができる、もしくは話の筋さえわかっていればそのまま通り過ぎてしまうからです。
我々が生まれてからずっと触れてきた言語です。
ところが英語となると話は違ってきます。音的に自分の母国語ではないハンディがある。
そして単語の知識も日本語ほどではない。
日本語であれば、専門的な(とはいっても、一般人であれば知っている単語。 例えば「心不全」など)単語でもたいていのものは頭に入っています。
でも、それが英語となると、いちいちどういうのかわかっていないといけないのです。
「心不全」ならば、"heart failure"です。
やはり、要求される知識はTOEICや英検などの教材、そして時事英語などに比べますと広くなります。
また、使われる英語の表現の幅も広くなります。
このような点を考えるとやはり、初心者がいきなり「映画の英語を字幕なしで・・・。」というのはかなり無理があります。
画面を見て、視覚的な情報から推測しながら見るしかないのです。
ではひとつの映画、もしくは1つのシリーズの映画(ドラマを含む)のファンになってしまいましょう。
自分の好きな映画を見つけて、脚本(スクリプト)を買う。
どこで何を言っているのかチェックをして、「あの場面ではこんなことを言っていたな。」と覚えてしまうくらいにする。
そしてシリーズ物の作品であれば、ある程度取り扱われるテーマが一定しています。
なので1つの作品がわかるようになれば、そのシリーズの中の他の作品も見やすくはなります。
そうしていけば、そのようにして身につけた感覚が他の映画やドラマにも適用できるでしょう。
でも、あせってはダメですよ。
少しずつ・・・、少しずつ・・・。
ここではリスニングの勉強の仕方についてアドバイスしています。
このページは「5.映画の字幕なしは総合戦」です。

