ある程度英会話力がついてくれば、さらに上を目指すことになります。
まず自由に話そうと思えば、英文の中のパーツをパズルのように入れ替える感覚が必要になります。
そしてこのためにはどうしても文法の知識が必要なのです。
これを考えると「聞くだけでペラペラ」教材は不十分といわざるをえません。
でもそれは聞きまくって覚えた英文をインコのように口に出しているだけなのです。
とても「自由に話せている」という段階ではありません。
文法をマスターして、英文を自由に作ることができるようにならないとダメなのです。
ただ、ある程度パーツの入れ替えに慣れてくると、どうしても次の問題に直面します。

パーツを入れ替えて英文を作ることができている段階で、かなり会話の幅が広がっています。
しかし、この段階は自分の考えている日本語を参考に英語のパーツを組み合わせている状態です。
どこかに日本語で考えている部分が残っています。
日本語を英語に直しているだけなので、どうしても不自然さが残ってしまいます。
これは本当に仕方がない部分であるといえます。
日本人とアメリカ人、イギリス人、オーストラリア人、ニュージーランド人、シンガポール人などなど・・・、みんな考え方が違います。
言語はその言語を話している人々の考え方が反映されます。あることを言うのに日本語では表現がひとつなのに、英語では3つ以上ある。
意味的には同じように思えるが、実はまったく違う表現である。
日本語から英語にそのままスライドできるわけではないのです。
なので、思いついたことをできるだけ正確に話しているつもりでも伝わらない。
ひどいときは自分の言いたいことが英語の表現の仕方とはかけ離れすぎてて(本人はかけ離れすぎているとは認識していないかもしれませんが)、まったく通じないということになります。
これを解決するにはどうすればいいのでしょうか?

これしかありません。
実際の英文に触れて、そこから学ぶしかないのです。
何も英文を指でなぞれとか言っているわけではありません。(笑)
実際の英文を何度も音読してみて正しい感覚を身につけるのです。
英語で表現するのは私たちの意見や考えですが、英語の使い方はやっぱり実際の英語を参考にするしかありません。
たとえば、研究社の「アメリカ口語教本」のような本を使って繰り返し音読をし、体になじませる。
それによって自分の頭の中の英語がだんだん調整されていきます。最初は日本語の感覚に上乗せだった英語がだんだん本当に英語の感覚になるのです。
そして正しい英語の感覚が身につくのですから、リスニングにもリーディングにも反映されます。
自然な英語を話そうと思えば、本当に使われている英語に学ぶしかないのです。

