TOEICはスピード重視の試験です。
ここがボキャブラリー重視、じっくり考えさせる型の「英検」とは違うところです。
なので、基本的に英文を速く読めなければ話になりません。
では、どうやればスピードがつくのでしょうか?
もちろん、先に問題に目を通して何が問われているのかをチェックしてから、
本文を読むのもスピードを上げるテクニックです。
本文の中に出てきた単語や表現が、問題の選択肢に出てきたらむしろ
「答じゃないかも」と警戒する、これも大切です。
TOEICはビジネス文書などで、相手に訴えかける英文が多くなります。
なので、助動詞の"should"が使われていたら、そこが問題のターゲットに
なることも多いでしょう。
数字関係はチェックしておき、色々な言いかえがないか警戒する。 例えば、
「12本」であれば、"dozen"に変わっている可能性もあるでしょう。
逆に、本文の中に出てきた数字がそのまま問題の選択肢に出てきたら、
むしろ警戒しないければいけません。 慎重に本文を読んで「これでOK」
と確信できたら、それを選んで次に行く・・・。
ただ、こういうものはあくまで「テクニック」です。
最後の最後で何点か上乗せしてくれるだけです。
例えば、今まで勉強してきてどうも600点を越えることができない。
585点とかで終わってしまう。 そのような人がこのようなテクニックを
使えば、なんとか600点を突破できたりする。
最後の最後で使えるスパイスなのです。
ところが、これに頼りすぎてしまうといつまで経っても表面的に英文を
読むだけで、後はテクニックを使って適当に選択肢を選ぶ・・・。
このような人はいつまで経っても600点を超えることはできません。
これは私が色々な生徒を教えてきた経験からも明らかです。
600点というのは微妙な位置にあって、単語をある程度覚え、
文法もわかっている、そして英文もある程度きっちり読めるように
なってきて、慣れてきた・・・。
このような人が600点を取ることができるのです。
いわゆる正統派の勉強をしてきて、わかりかけてきた。 本当の
英語力の入り口にいる人が600点を取ることができる。
もちろん、まだまだ使える英語とは言えませんが、このような位置に
いる人であれば、鍛えれば仕事を通して英語が使えるようになって
行きます。
使える英語を身につける入り口にいる人なので、ある程度基本が身に
ついている。 企業もそこを見越しています。
でも、テクニックオンリーではなかなか600点台に突っ込めない。
当然、英語を使う仕事にこのような人を雇ってもなかなか使い物に
ならない・・・。
本当にうまい位置に600点があるわけです。
いわゆる「わかってきた・・・」、そういう位置にあるのが600点
なんですね。
なので、600点以上とそれ未満では実は大きな差があります。
もちろん600点台に突っ込むべく500点台の後半で奮闘している人は
600点を超えた人に近い実力を身につけていますが、それでもやはり
違います。
TOEICのテキストや教材を解きまくって勉強してきた、でもなかなか
600点台に突っ込めない人は、本当に自分が英語を理解した上で
勉強しているのか考える必要があります。
もちろん、きちんと英文を読む作業はしているでしょう。 でも、目で追うように
読んで、後はテクニック、雰囲気で解答を選んでいませんか?
「なんとなくこれっぽい・・・」
「今までの傾向から見れば、これが答かもしれない・・・」
600点台に突っ込むことができた人でも、こんなときはあります。
でも、600点台になかなか入れない人と比べて、かなり少なくなります。
言い換えれば、きちんと読んで理解したうえで、答を出せているときが多い
のです。
TOEICの問題集や教材を解きまくり、そこから得たTOEICの傾向をつかんだ
テクニックを使って、バーコードのように流し読み、後はフィーリングで答を出す…。
これではいつまで経っても600点台に入ることはできません。
つまるところ、きっちり読めていない人が多いのです。
ある程度単語も覚えた、文法も簡単なものならわかるけれど、正確に英文を
読むことがなかなかできない。
以前のTOEICはまだまだテクニックが使える範囲が多かったのですが、
このごろは文法問題も英文が長く、複雑になり、きちんと読めないと正解が
選べないようになっています。
きっちり読まないと答が出ないのです。
でも、ここでさらにジレンマがあります。
正確に読もうとすると遅くなる・・・。 スピードの問題でやられてしまう。
そしてまた流し読みに戻る・・・。
解決法はただ1つ、きっちり読めるようになることです。 バーコード読みを
卒業して、きっちり読めるようにするのです。
では、スピードの問題はどうするのか?
きっちり読んだ英文をスピードを上げて音読していくことによって、
自分が英文を読むスピードを上げていきます。
体を使って無理やりスピードを上げていくのです。
手間がかかりそうに見えるかもしれません・・・。 でも、これからも
同じようにバーコード読みでいたずらに時間を費やし、教材を山のように
積み重ねるのに比べればよっぽど近道です。
このような勉強をきっちりやれば、半年で突破できなかった600点の
壁をブチ破れます。

